アスペとともに@OLライフ

発達障害を抱えるOLの生き様を、気まぐれ執筆。

【休職者目線】職場の人がしてくれるとうれしいことまとめ

ケガ、病気、妊娠、介護などなど…。休職する人たちにはそれなりの理由があります。

でも職場の人たちはその理由を知らないことが多い。なので彼らにどのように接すればいいのかわからない…という人もいるのではないでしょうか?

彼らが休職している間も連絡を取るべきか?それともそっとしておいてあげるべき?戻ってきたらどう接すればいいの?

そんなお悩みをお持ちの方向けに、休職経験のある当ブログ主Sが「休職者が職場の人にしてもらえるとうれしいこと」を紹介していこうと思います。うつ状態が原因で休職したので、”メンタル面による休職”をベースに解説してまいります。

仕事仲間の突然の休職…。あなたはどうしますか?

 

 

業務の引き継ぎはさっさと済ませる

特にメンタルを崩してしまった休職者は真面目で頑張り屋な人が多いので、「休みの間にほかの人に迷惑がかからないように、休む前に引き継ぎしなきゃ!」と思ってる人がいます。

しかし、この考え方は間違いです。精神疾患の場合はとにかく休ませることを優先しなければいけません。でも本人はそのことに気付いていませんので、周りの人が気付いて配慮する必要があります。

引き継ぎされる側の人にとっても、きちんと引き継ぎをされてから仕事をしたいはず。それは理解できます。ですが、引き継ぎ期間が長引くと休職者の体調はどんどん悪化する可能性があり、その後の休職期間も長くなってしまいかねません。

実際当ブログ主は、上司へちゃんと引き継ぎをしたくて、誰かに頼まれたわけでもないのに業務マニュアルを休職中に作って上司に送りつけました。ところがそのことを主治医に話したら怒られました。「仕事よりも自分の体を大事にしなさい」と。

 
 

結果的に半年間休職した身としては、マニュアル作成に手を出さなければもう少し早く回復したかもしれないと反省しています…。

引き継ぎは簡単に済ませて、困ったことが出てきたら本人の休職中に連絡すればいいのです。休職中の連絡については後述します。

理由は聞かないで

「どうして休職することになったの?」と聞きたくなる気持ちはとてもよくわかります。

しかし休職している人に休職理由を聞くのは絶対にやめてください…!

大きな病気やストレスにより休職した人は、その理由が繊細なものであればあるほど聞いてほしくありません。特に精神的な病気の場合、本人は自責感でかなり苦しんでいます。そこにさらなるダメージを与えないことが大切です。

理由を聞いてほしい人であれば、「こういう理由で休むことにしたんだ」と自ら伝えてきます。本人が言ってこない限りはこちらから聞くべきではありません。

ただ、人事の都合上どうしても聞かなければいけないこともあるでしょう。そのような状況であれば、こう尋ねてみてください。

「最近元気なさそうだったし、ゆっくり休んでね。休職理由だけは聞いておきたいから、もしよければ聞かせてもらっていい?」

この言葉であれば、休職者の体調を気遣ったうえで”もしよければ”というクッション言葉を使っているので、本人も話しやすくなります。メンタル面以外による休職の場合でも、「この人は自分を気遣ってくれているんだな」と本人の気持ちに安心感が生まれるので、体調面についてひと言加えるといいでしょう。

 
 

休職者が理由を聞いてほしい人である場合は、本人の気が済むまでしゃべらせてあげましょう。。。

休職中は電話よりもメールが良き

休職者にとっては内容を考えながら都合の良いタイミングで返信できるので、連絡ツールはメールをおすすめします。人によっては体調の良し悪しに波があるので、今は返信するのもしんどいけど1時間休んだらできる、という人もいます。

反対に、電話はかけてこられたらそのタイミングで対応しなければいけないので、休職者は焦ってしまいます。できれば電話は避けてほしいです。

どうしても緊急の場合、もしくは電話のほうがスムーズということであれば、電話をかけるのも致し方ありません。ただ、余裕があるならば先にメールで「10時に〇〇の件で電話してもいいですか?」と送っておき、その時間に電話をかけるのがいいでしょう。そうすれば休職者はあらかじめ心の準備・時間の都合をつけることができるので、落ち着いて電話に出ることができます。

また、休職者のほうからメールや電話があった場合は、可能な限り対応してあげてください。「診断書を郵送しました」「産業医面談で○○日に会社に行きます」など、休職者から連絡が来ることもあります。これに返信がないと、休職者の豆腐メンタルにヒビを入れることになります。SNSに投稿したのに誰からもいいね👍をもらえないのと同じです。時間が経ってからでも構いませんので、返信だけはするようにしましょう。

 
 

上司にメールをしても返信が来なかったことが何度もあり、「わたしって嫌われてるのかな…」と不安になって抗うつ薬を増やした経験があります。

復帰してきたら「おかえり」を

職場に復帰するときには、本人はかなりの緊張状態にいます

迷惑な部下として認識されているかもしれない…。そもそも自分の存在を忘れられているのでは…。ドアを開けるのがこわい…!まさにこんなかんじです。

迎える側の人たちには、この緊張を解いてあげてほしいです。やり方は簡単。「お久しぶりです。おかえりなさい」←これを言うだけです。部下・上司・同僚など誰に対しても使えると思います。「仕事たまってるよ~」とか「休んだ分バリバリ働いてもらうからね!(笑)」とかそんなユーモアは不要です。退職せずに職場復帰してくれたことをうれしく思っているよ、という気持ちを伝えるには「おかえり」のみで十分なのです。

復帰すると菓子折りを持ってくる休職者もいます。当ブログ主もそうしました。するとほとんどの人が「気を遣わなくていいのに~」と言っていました。この言葉もいらないです。菓子折りを持ってくるような人は会社を休んだ罪悪感や自責感からこのような行動をしますので、上記の言葉はその感情を無視されているような気がして、むしろ本人を苦しませることになります。

菓子折りを持ってきた休職者には、「いただきますね」とだけ言ってお菓子を受け取れば良いのです。気を遣わなくていいのに~と言われるよりも、おいしく食べてくれるほうがずっとうれしいものなのです。

 
 

そもそも菓子折りを持っていくこと自体が不要であることは頭ではわかっているのですが、やっぱり”持っていかなきゃ”という気持ちが勝ってしまうのです…。(ついでに自分も食べる)

さいごに

いかがでしたでしょうか。

ここまで読んだ方の中には、「結局のところ、休職者に気を遣えってことでしょ?面倒だなー」と思った人もいるかもしれません。

大変恐縮なのですが、本当にそのとおりです。

でも休職者は周りの人に対して「気を遣ってほしい」よりも「今までどおり接してほしい」という気持ちのほうが大きいです。(人間関係が問題で休職した場合はこの限りではありませんが。)なので、腫れ物扱いされるのは本意ではありません。

あなたがもしも休職したらどう接してほしいか?を考えて、休職者に接していただきたいです。

この記事が参考になりましたらうれしいです。

 

またね🌸