こんにちは、Sです。
わたしは入社一年目にしてメンタル不調になり、半年間休職しました。無事に体調がやや回復傾向にあったので復職し、もうすぐ2ヶ月が経とうとしています。
今回は、「復職して今のところどう?」をテーマに記事を書こうと思います。
あくまでわたしの体験ですが、これから休職を考えている人、現在休職している人、復職予定がある人の参考になればいいなと思います。
短時間勤務について
短時間勤務とは、簡単に言うと勤務時間を免除してもらえる制度のことです。
リハビリ勤務、ならし勤務とも呼ばれています。
短時間勤務の進め方
復帰前に主治医は、
「最初は2時間程度から勤務させるように診断書に書いておきますね。1〜2週間単位で徐々に時間を増やしていってください」
と言っており、体調が悪くなった場合は反対に時間を減らす、という体調に合わせた対応をするようにアドバイスをくださいました。
復帰の診断書のとおり2時間勤務から始めましょうと会社から通達があり、10〜12時というとても短い時間だけ働くことに。
…正直言ってこれがめちゃくちゃしんどかった。
しんどいというのは体調面よりも心理面。『たった2時間じゃ仕事が進まないし、そもそも仕事を任せてもらえない』のです。周りが忙しそうにしてるのに自分だけボーッとしてるその状況がとても苦痛でならなかった。
なんだか自分だけ疎外されている気がして、「わたしなんて会社にいる意味がない無力な人間だ…」と毎日落ち込んでました。
いつまで続くの?
短時間勤務の始め方も時間の増やし方も会社ごとに違うと思いますが、わたしは2ヶ月が経とうとする今も短時間勤務が続いています。
上記のように2時間勤務から始めたのですが、この状態だけでも1ヶ月続きました。
復帰して2週間が経った頃に、そろそろ時間を増やしたいですと人事に伝えたところ、「主治医の意見書を持ってきてくれ」と言われました。つまり、会社だけでは決められないので専門医の意見が欲しいということだそうです。
それを主治医に伝えたところ、「それは産業医の仕事なので、主治医はタッチできません。産業医面談をしたらどうでしょう」という回答。
じゃあ産業医の先生に連絡を取らなきゃと思い産業医面談。しかし産業医は、「それは会社が決めることでは?わざわざ専門医の意見がなくても決められるでしょう」という回答。
ここまでの内容をまとめると、
会社は主治医に任せたい
→主治医は産業医に任せたい
→産業医は会社に任せたい
と言っているのです。
は?
結局誰が決めてくれるのか全くわからない…と大混乱。なすりつけ合い?と思ってしまうほどに。
そうこうしているうちに2時間勤務が1ヶ月続き、やっと会社が折れて意見書なしで4時間勤務に延ばしてくれました。
現在は4時間勤務の日々を過ごしていて、もうすぐ1ヶ月になります。4時間に延びたとしてもできる仕事は限られているので、責任の大きい仕事は任せてもらえません。けれど周囲は忙しそうで、自分が情けなくなるのです。「もうわたしがいなくてもいいじゃん…」と落ち込むのも日常茶飯事になりました。
気難しいお客さんの対応では死にかけた
たまたまわたしが出た新規の電話で、気難しいお客さんに当たってしまいました。上司と相談した結果わたしが担当することになりましたが、注文内容がコロコロ変わるため、それに思考が追いつくことができませんでした。
一日4時間でできる仕事内容ではなく、家にこっそり仕事を持って帰ってきた日も。(この時点で短時間勤務の意味がない。)しかしとうとうウチの会社ではできない注文内容になり、下請け会社さんに依頼することになりました。でもそうしたら当然費用が上がるため、お客さんから「なんだこの見積もりは!」と怒られました。(見積もりはちゃんと上司に確認してもらった上で提出したものです。)
そしてわたしは「もうわたしは会社のお荷物だ…」とそれだけしか考えることができなくなり、交番の警察官に「死にたいんですけど」と言って保護されることになりました。詳しいことは下の記事で。
この一連の流れを主治医に話したところ、
「まず、そのような対人的な仕事を、メンタル不調から復帰した人間に任せる上司や会社が悪いです。次に、短時間勤務が未だに続いていることが信じられないです」
と、会社を非難。ちょっとキレてました。
今思えば主治医の先生はわたしの味方をしてくれたのだと思いますが、自己肯定感がどん底まで落ちていたわたしは「そんな会社に所属してるわたしもだめなんだ…」と考えることしかできませんでした。
腫れ物扱いをしてほしくない
上記のお客さんのこともあり、抑うつ症状がぶり返して会社のトイレで泣くことも増えてきました。
ただ「会社にいる時間は仕事をちゃんとしたい」という気持ちが強く(これがわたしの悪いところでもあるのですが)、雑用やゴミ捨てといったことで時間を潰していました。
上司は少しずつ仕事を任せてくれるようになりましたが、「Sさんが今の勤務時間内でできない仕事は任せないようにしてるから、安心して」と言っていました。
普通ならこれをありがたく思うべきだとはわかっているのですが、そのときのわたしには『仕事ができない人間だから任せられん』と言われているようにしか聞こえず、その日もまた泣きました。
たしかに4時間しか働いていない人間なので仕方ないことだと思います。その分を上司や周囲の人たちが代わりにやってくれていることも、わたしに配慮してくれていることもわかっているつもりです。
しかしやはり腫れ物扱いをしてほしくなくて、もう少し頼ってほしい、と思うことが多くなりました。
「何しに会社に行っているんだろう」と考えながら毎日出勤しています。
会社が動いてくれた
つい最近、別部署の管理職さんが「個別に話がしたい」と話しかけにきてくれました。何かまずいことをしただろうか…と不安になりながら面談(家に仕事を持って帰ったことがバレたのかと心臓バクバク)。
ところがその別部署管理職さんが言うには、
「復帰してからSさんの体調がまた優れないようだと聞いて、今後ボクがSさんの相談役をすることになりました。よろしく」
とのこと。
まずは驚き。この会社がここまでしてくれるのかと。
次の言葉にも驚いた。
「Sさんの今後の仕事や勤務時間について、主治医の先生とボクとで話がしたいんだけれど、いいかな?次の診察について行ってもいいかい?」
まじか。主治医に任せきりだったこの会社が、主治医と話がしたいと言ってくるとは。
会社が今後どんな対応をしてくれるのかと期待を込めて、「お願いします」と返事。次の診察に同席してくださることになりました。
どうやら、気難しいお客さんの対応で困っていたことや、トイレで号泣したことをどこからか耳にしたようで、この別部署管理職さんだけでなく会社そのものが動いてくれたらしいのです。
やっぱり、と言うべきか、やっと、と言うべきか。わたしは「この会社に入ってよかった」と思えました。
今後について
進捗状況については今後も記事に書いていければと思います。
最初にも言いましたが、これはあくまでわたしの体験であり、世間一般でこれらの対応が正しいのか間違っているのかを判断することはできません。
ただ、今現在のわたしは、将来に少しだけ希望を持っています。これだけは事実です。
だからもう少しだけ、生きてみようと思います。
またね🌸