アスペとともに@OLライフ

発達障害を抱えるOLの生き様を、気まぐれ執筆。

パワハラ発言 発達障害民がパワハラを受けたらこうなった

この記事は約7分で読めます。

 

お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」

 

こんにちは、Sです

 

私は管理職殿からパワハラ発言を受けた結果、

うつ状態パニック発作を起こすような体質になってしまいました。

 

もともとアスペルガー症候群ADHDを抱えて生きている人間のためか、パワハラ気質のあるその管理職殿とは相性が悪かったようです。

 

本記事ではSの体験談をもとに、

どんなパワハラを受けたのか、お題である「死ぬかと思った」瞬間、どんな症状が現れたのか、

について書いてみようと思います。

 

パワハラ発言の危険性について、みんなに知ってもらえるとうれしいな。

 

 

1.発達障害民にとっての大前提


まず前提として、

発達障害民は嫌な記憶をいつまでも引きずる特性を持つのである。

 

いやいや、それじゃあ国民のほとんどが発達障害民なんじゃないの?ばかにしないでよ。

と思った方もいることでしょう。

 

認識が異なるかもしれないので、簡単な説明だけしますね。

定型発達(NOT発達障害)民は、「上書き保存」の記憶力を持ち、

発達障害民は、「名前を付けて保存」の記憶力を持つのです。

嫌な記憶であっても、それが起こった正確な日にちや時間は思い出しにくいのではないでしょうか?

しかし発達障害民は、その日にちや時間、場所、そのときやっていた仕事内容など、情景を事細かに思い出すことができることが多いんです。

それは、脳内で「上書き保存」ができず、記憶が徐々に薄れていくことが少ないからなんです。

なので、人の言葉を一言一句間違えず覚えている、ということも珍しくありません。

 

そのため、ストレスを抱えやすく、体調を崩しやすいという特性を持つことを覚えていてほしいです。

 

2.どんなパワハラ発言だったのか?


あくまでSの体験なので、「別にこれぐらい普通の発言でしょ?パワハラとか言い過ぎ!」と思う方も多いでしょう。もちろん捉え方は人それぞれ、定型発達も発達障害も関係ありません。

しかしSにとってはとてもショックな言葉だったのです。

 

それがこちら。

 

「お前、部長のおれに意見するって、攻撃的な性格してるよな」

 

この言葉、みなさんはどう受け止めるでしょうか?

管理職殿は、個室に私を呼び出し、2人きりの部屋でそう言ったのです。

「攻撃的」って何だろう? え? 私何かした?

発達障害のせいなのか、性格の問題なのか、「攻撃的」の意味は未だに不明です。

ただ、心臓をぎゅうううっと握りつぶされたような感覚がしました。

 

そしてさらに追い打ち。

 

「新人のお前の代わりはどうにでもなるんだから、調子に乗るなよ」

 

(……あー私、何か気に障るようなことしたのか……。)

そのとき分かったのはそれくらいですね。頭の中でガシャン!とシャッターが閉まったような音がして、真っ白になったのを覚えています。

 

のちにこの発言は、産業医の先生曰くパワーハラスメントですよ、それ」と言われることとなりました。

 

3.「死ぬかと思った」瞬間って?


2.の発言以外にも管理職殿からパワハラ発言を受け、体調を崩し始めたS。

発達障害のせいで嫌な記憶が忘れられないことも要因の一つだったのでしょう。

とうとう主治医から「休職したほうが良い」と診断書を出されました。

 

それを管理職殿に報告したところ、

 

「お前攻撃的だったもんな。病気だろ、明らかに」

 

と言われ、

 

「休職から明けても、お前の居場所がこの会社に残ってるかどうかはわからないけどな」

 

とも言われました。

産業医曰く、パワハラ代表例としてテキストに載るレベルですよ」とのこと。)

 

その後、直属の上司殿と、休職前の面談。

 

ついに、Sは過呼吸を起こしました

 

呼吸のコントロールができず、頭は真っ白。指先がしびれて、唇は震える。

まさに死が目の前に迫ってきた瞬間でした。

あれは今思い出しても恐ろしい体験でした……。

 

結局Sはその後、半年以上休職しました。

 

まさかパワハラが原因で体調を崩し休職することになるとは予想していなかったので、

「社会人一年目からなにやってんだ私……。」と自己嫌悪の日々がしばらく続きました。

 

一番ネックだったのは、「休職から明けても、お前の居場所がこの会社に残ってるかどうかはわからないけどな」の言葉。

会社に戻っても居場所がないのなら、もうシのうかな、と考え、

マンションのベランダに裸足で飛び出したこともあります。

(↑実は飛び出したこと自体は記憶から飛んでおり、家族に翌日教えてもらったのですが。)

 

マンションのベランダに~~~の行動は、主治医曰く、「ADHDの衝動性のせいかもしれません」とのこと。

ここでも発達障害が関わってくるのですね。

 

4.まとめ

  • 発達障害民は記憶が薄れることが少なく、嫌な記憶をいつまでも覚えていられる。
  • 「新人のお前の代わりはどうにでもなるんだから、調子に乗るなよ」や「休職から明けても、お前の居場所がこの会社に残ってるかどうかはわからないけどな」という発言が記憶に残った。
  • 発言を受けた結果、過呼吸を起こし死ぬかと思った。

 

みなさんは、パワハラ発言を受けてないですか?もしくは、自分がしていませんか?

 

どんな発言が相手を傷つけてしまうのか、どんなきっかけで自分が死を感じるのか、それは誰にもわからないでしょう。

 

わからないからこそ、周囲にやさしくなれる人間に成長できたらいいな。

 

 

またね。